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関西空港からエミレーツ航空直行便で約11時間。早朝にアラブ首長国連邦のドバイ空港に到着して、まず驚いたのが気候の良さ。2月のドバイは平均気温20前後で、灼熱をイメージしていた方は拍子抜けされていました。一行は長旅の疲れを微塵も感じさせず、2台のバスに分乗しさっそく市内観光へと出かけました。はじめに訪れたのはヤシの木を模した人工島「パーム・ジュメイラ」。真っ青な海の上にかかる高架道路から絶景を眺めながら、島の最も奥に位置する「アトランティス・ザ・パームホテル」へと進みました。その後は、ジュメイラビーチにそびえる「バージュ・アル・アラブ」、砂漠の花ヒメカリスの形からヒントを得た世界最高層ビル「バージュ・カリファ」を訪れました。地上800メートルを誇る「バージュ・カリファ」の展望台からは、ドバイの発展の様子が一目でわかりました。ただ、意外だったのは街から見下ろすとビルとビルの間に砂地がまだ多く残っていること。建設中の高層ビルも数多く、今後、ますます発展していくように感じました。昼食は地元レストランでレバノン料理に舌つづみ。ケバブのような肉の串焼きや野菜を使用したメニューが中心で、香辛料はあまり使用されていないこともあり、比較的、日本人の口にあうものでした。テレビ・雑誌で見ていた未来都市を次々に目の当たりにして一行は初日から感動しきりの様子でした。夕食は中華レストランで、参加者全員でテーブルを囲みました。信和ゴルフグループの会員様という共通点のおかげで、初対面の方とも国内外のゴルフ場談義に花が咲いていました。

ドバイの街を流れる運河沿いに造られた「ドバイクリークゴルフクラブ」をラウンド。ヨットの帆をイメージしたラグジュアリーなクラブハウスの外観に圧倒されたのも束の間、館内は白を基調とした宮殿のようなつくりで、さらに驚かされました。いざ、コースにでると砂漠に造られたとは思えないほど、深い緑色をした良質な芝生がティ・フェアウェイはもちろん、ラフやのり面までしっかりと生えそろい、コンディションも抜群です。アウトコースで印象的だったのは6番ミドルホール。ティグラウンドが運河の上にせりだし、ダイナミックな景観のなか、クリーク越えの豪快なティショットが楽しめました。絶好の撮影スポットで各組とも、クラブの変わりにカメラを手にし、記念撮影に励んでいました。インコースでは浮き島グリーンの13番ロングホールが美しく記憶に残りました。プレッシャーに負け池に入れる人も多かったようです。これも時間がたてば、旅の思い出のひとつになるはず…。18ホールを終え、クラブハウス2階の見晴らしの良いテラスで少し遅めの昼食をとった後、大満足でホテルへと戻りました。

夕方からは、砂漠リゾートを満喫する「デザート・サファリツアー」に出発しました。ホテルまで6人乗りの4輪駆動車がお出迎え。ドバイの町は地図でみるより広く、砂漠入口まで1時間ばかり走ります。入口に着くとなぜか一旦降ろされて、タイヤの空気が少し抜かれました。こうすることで砂漠のうえでもスリップや横転することなく走行できるようになるそうです。その後、現地ガイドから荒い運転がいいか、おとなしい運転がいいか選択をせまられ、希望に応じた車に乗り込みます。見わたす限りの砂の上のドライブは意外にアップダウンがあり、ジェットコースターさながらでした。40分ほど走ると、テントが何棟か張られた集落に到着。ここではラクダに乗ったり、バギーを楽しんだり、ベリーダンスを鑑賞したり、夕食を食べたりと、心から楽しい時間を過ごしました。ご夫婦で少し照れくさそうに一緒にラクダに乗る姿が微笑ましく印象的でした。また、砂漠で眺めるサンセットもまた格別でした。

ゴルフコンペの舞台となる「エミレーツゴルフクラブ・マジョリスコース」でプレー。参加者がツアーの中でも最も楽しみしていた一日です。エミレーツGCは欧州PGAツアー「オメガ・ドバイデザートクラシック」の開催コースで、その2014年大会がこのツアーの一週間前に終わったばかり。先週までタイガー・ウッズやロリー・マキロイがプレーしていたことに、参加者の皆さんは気持ちを高ぶらせ、スタート前から興奮気味でした。
コースはその期待を裏切ることなく、芝の状態は完璧、特にグリーン13フィートを記録し、そのうえフェイスが硬く、パーオンを狙ってボールを止めるにもひと苦労、参加者の皆さんはグリーン手前から慎重に攻めていました。もうひとつ参加者の手を焼かせたのが、コース内にふんだんに残された砂漠地帯です。ティショットをミスしたり、セカンドショットを左右に曲げると、すかさずこの砂漠につかまります。もちろん救済を受けられないプレーゾーンです。バンカーではないためソールはできるものの、やはり苦手意識が働き、脱出に苦労している方も多くおられました。トラウマにならなければ良いですが…。
名物ホールは大きな池を挟んで左右に位置する9番と18番ホールで、日本ではあまりみられない両ホールのグリーンを兼ねた巨大グリーンが体験できました。さらに参加者の皆さんが胸を躍らせたのは、このグリーンを取り囲むように設置された2階建の大観覧席です。トーナメントで使用されたものがまだ撤去されず残っていて、おかげでツアープロになったような気分を味わえました。ラウンド後には「世界レベルのコースセッティングを体験できた。」と、皆さんご満悦の様子。前日のドバイクリークGCと同様に景色もすばらしく、芝の緑と砂漠の砂、巧みに配置されたウォーターハザードが作り出す美しいコントラスト、そしてその奥にそびえる高層ビル群はドバイだけでしか見られない独特の景観でした。

この日の夕方はホテル内のラグジュアリーなバンケットルームで夕食をかねたコンペの表彰パーティが行われました。 チェリーヒルズGC会員の手嶋祥一様による乾杯の発声で会がスタート。参加者の皆さんは豪華ディナーに舌づつみをうちながら、リゾート地特有のオープンでフレンドリーな風土に導かれ、日本でいる以上に、所属コースの垣根を越えて親睦を深めていました。賞は優勝から18位までは全員に、以降も飛び賞がたくさん用意され、次々に受賞者に手渡されました。優勝はグロス83・ネット72.2でラウンドしたシンワ倶楽部会員の牛尾行孝様。この難しいセッティングでの、このスコアは見事としかいいようがありません。

最終日はフリープランでアブダビ観光と「ザ・モンゴメリ・ドバイ」でのゴルフプランがチョイスできます。さすがは信和ゴルフグループの会員様。3日連続のゴルフをチョイスされる方が20名もおられ、鬼才ミュアヘッドとモンゴメリが設計したコースを堪能しました。一方、観光組はバスに乗り込み高速道路を約2時間走ってアブダビに到着。ドバイに負けじと開発が急ピッチに行われていました。参加者の皆さんが最も目を輝かせたのが、世界最大級を誇るイスラム寺院「シェイク・ザイード・グランド・モスク」の見学です。
通常、モスクはイスラム教徒以外なかなか立ち入ることができず、入場できるだけでも貴重な体験です。なかは、約1000本の円柱、24金のシャンデリア、世界最大の手織りカーペットなど豪華そのもの、建物そのものが芸術作品のようでした。その後は、アブダビの歴史や現地民の生活が知れる「ヘリテージ・ビレッジ」を訪問。昔の写真や生活道具などをみると、およそ50年でこれだけ急激に発展していったことに驚かざるを得ませんでした。
最終日は観光にゴルフにショッピングにと、それぞれにドバイを満喫した一日となりました。ドバイで体験したたくさんの思い出を胸に、一行はその日の深夜便で帰国の途につきました。

国策で「世界一」をテーマに掲げるだけあって、目にするどれもがとにかく巨大で豪華なドバイの街でした。参加者の皆さんにとって一生の思い出になるような、まさにプレミアムな旅になったに違いありません。来年もさらなるリゾートを発掘して皆様をご案内いたします。