信和ゴルフグループメンバー専用「ゴールドプログラム」の2011年シリーズの締めくくりとなる「スクラッチゴルフ選手権」が11月1日、ジャパンクラシックカントリー倶楽部のキングコースで開催された。
 トータルヤーデージは6993ヤード(パー72)、前週に開催された倶楽部選手権決勝とLPGAプロテスト第一次予選、そしてこのスクラッチゴルフ選手権に照準をあわせてメンテナンスされたグリーンは速さ9.7フィート、グリーン表面の堅さやしまりをしめすコンパクションも普段より高めに設定され、まさに「信和ゴルフグループ会員ナンバー1」を決するにふさわしいタフなセッティングが用意された。
 参加した42名の顔ぶれは3大競技優勝経験者や対外公式競技出場者など強者ぞろい。朝もやに包まれたスターティングホールでは各組とも言葉少なめでピーンと張り詰めた空気がながれ、入念に繰り返される素振りの音とインパクトの音だけが響いた。
 序盤の9ホールで飛び出したのは、京滋オープンのベストアマシニアを獲得した経歴をもつ銘苅雅広様(滋賀CC)。豊富な経験で緊張をものともせず、スタートホールでいきなりバーディを奪取。その後も手堅くスコアをまとめて迎えた7番200ヤードのショートホール。ユーティリティで放たれた球はなんとそのままカップインし、自身初というホールインワンを達成。前半を1アンダーの35で折り返した。1打差で城尾八也様(ジャパンクラシック)、3打差で山本進様(信楽CC)と木村毅様(ジャパンクラシックCC)が追う展開で、競技は後半へ。
 逃げ切りをはかりたい銘苅様は無難にパーでスタートするも、12番からの5ホールで1ダブルボギー・3ボギーと乱れ、16番を終えて通算4オーバーまでスコアを落とした。一方、逆転を狙ってチャージをかけてきたのが、3打差でスタートした山本様。16番まですべてのホールでパーをキープし、一時は単独首位にたった。ところが17番ミドルホールで突如として乱れ、痛恨のトリプルボギーをたたき、後半を39でホールアウト。銘苅様がラウンドする最終組のみを残して、通算5オーバーで山本様と後半を41でラウンドした城尾様が並んだ。
 銘苅様が17番でボギーを叩き、この時点で首位に3名が並び、アテストエリアでは「三つ巴のプレーオフでは」とにわかにざわつき始めていた。そして、運命の最終18番ロングホール。ここで銘苅様は最高のパフォーマンスを発揮する。パーマーの戦略が凝縮された池越えの難ホールをものともせず渾身のバーディを奪い、わずか1打差で「初代会員ナンバー1」の称号を手にした。
 表彰式で、まだ誰の名前も刻まれていないまっさらなトロフィーが銘苅様に授与されると、共に戦った会場の仲間から称賛の拍手がおくられた。優勝スピーチで「ゴルフ人生29年目にして初のホールインワンに少し舞いあがってしまいましたが、こうして初代チャンピオンとして歴史に名を残せたことがほんとうに嬉しいです。」と喜びを語り、加えて、ホールインワンがあまりにも嬉しくてインターバルに奥様に電話で報告していたことも暴露。すると会場は一気に笑いに包まれた。このトロフィーは、優勝者を称え銘苅様の所属コースである滋賀カントリー倶楽部クラブハウスに1年間展示される。もちろんに「銘苅雅広」の4文字が刻まれて…。